私たち「オトノハ」は、子どもたち一人ひとりが本来持っている
「自分で選び、自分で決め、自分でやり抜く力」
を信じ、その力が自然に伸びていく環境づくりを大切にしています。
モンテッソーリ教育では、子どもたちが自分で活動を選び、集中して取り組む
「自由選択活動」の時間をとても大切にしています。
この自由選択活動は、本来2〜3時間が理想とされ、その間、子どもは大人から指示を受けることなく、
自分の内側から湧き出る意欲に従い、選び、挑戦し、やり遂げる経験を積み重ねていきます。
オトノハでも、日々子どもたちは
「まだ帰りたくない」「もっとやりたい」という気持ちを全身で伝えてくれています。
その声に応えるために私たち大人にできることは何か…
この数ヶ月間、スタッフ全員で何度も話し合いを重ねてまいりました。
「今の90分という枠の中で、本当に子どもたちの集中や探求は守られているのだろうか?」
「もっと自然に、もっと豊かに、子どもが自分のペースで過ごせる環境を整えることが、
私たち大人の使命ではないか?」
そう自問し続けた結果として、
6月より、オトノハのすべてのクラス(NIDO・IC・プライマリー)を
120分(2時間)に延長することを決断いたしました。
また、ICクラスについては、これまでの親子同室スタイルから「親子分離クラス」 へと移行いたします。
保護者さまから離れて過ごす時間は、決して「一人にさせる」ということではありません。
子ども自身が自分で選び、自分で挑戦し、小さな成功を積み重ねていく中で、
「自分でできた」という誇りと自信が芽生えます。
この「ひとりでできた」という経験こそが、子どもの未来を支える確かな力となります。
私自身、現在AMI(Association Montessori Internationale/国際モンテッソーリ協会)にて
0〜3歳の国際ディプロマ取得を目指して学びを深めています。
この資格は、取得できれば岡山県で初となります。
国際的な視点から学んだ理論と実践を通して、改めて感じていることがあります。
それは、
「子どもの内なる力を信じ、環境を整え、静かに見守ること」こそが、
大人にできる最大のサポートであるということです。
実際に、幼少期にモンテッソーリ教育を受けた人々の中には、
- Google創業者のラリー・ペイジ氏やセルゲイ・ブリン氏、
- Amazon創業者のジェフ・ベゾス氏、
- イギリス王室のウィリアム王子とヘンリー王子がいます。
そして、日本においても、
- 将棋の藤井聡太さんや卓球の平野美宇選手が、
幼少期にモンテッソーリ教育を受けていたことが知られています。
彼らに共通しているのは、
「自分で課題を見つけ、集中して取り組み、挑戦し続ける力」 です。
これは、幼い頃から「自分で選び、自分で考え、自分でやってみる」という
小さな積み重ねを尊重された結果生まれるものだと、私たちは確信しています。
もちろん、オトノハが目指しているのは「有名な人を育てること」ではありません。
けれど、こうして実際に活躍されている方々の姿は、
「子どもを信じ、環境を整え、見守ること」がどれほど未来を豊かにするか を教えてくれています。
そしてもうひとつ、お伝えしたいことがあります。
モンテッソーリ教育は、子どものためだけのものではなく、
大人にとっても「子育てが少しずつ楽になる」学びでもあります。

「自分で選び、自分でやってみる」経験を重ねた子どもは、
「何をしたらよいか」「どうやって進めればよいか」を自分で考え、行動できるようになります。
その結果、親が先回りして手を出したり、何度も声をかけて促したりする必要がなくなっていきます。
私たち大人は、ただ静かに環境を整え、見守るだけ。(物的環境と人的環境)
子どもは自ら動き、自分のペースで学び、成長していきます。
これは、保護者の方にとっても「子どもを信じて任せられる安心」や
「子育てのゆとり」に繋がると、私は信じています。
今回の120分への変更、そしてICクラスの親子分離への移行は、
単なる時間や形式の変更ではありません。
私たちが子どもたちの内なる声に耳を傾け、
「あなたの力を信じています」という想いを形にしたものです。
どうぞこれからも、
お子さまの「やってみたい」「もっとやりたい」という心を、
私たちオトノハと一緒に温かく見守り、寄り添っていただけましたら幸いです。
【6月からの変更内容】
・NIDO/IC/プライマリー 全クラス:120分(2時間)
・ICクラス:親子分離クラスとして新たにスタート
オトノハはこれからも、
一人ひとりの子どもが持つ力を信じ、最適な環境を整え、静かに寄り添い続けてまいります。
今後ともご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。